2016年10月25日火曜日

パパさん。

先週の水曜日、10月19日の朝、ジャックのお父さんが亡くなりました。朝9時前に、起きてこない彼を不審に思ったお母さんが起こしに行ったときにはすでに冷たくなっていたので、正確には前夜かも知れません。79歳でした。

心臓発作を起こしたのが15年ほど前、それからペースメーカーを入れたものの元気に過ごしていました。この1年あまりは腎臓を患い、つい1ヶ月前から週3回の人工透析に通い始めて、すこし調子がよくなってきたところでしたので、私たちにとってはかなりショックでした。





ジャックはお父さんととても近い関係で、慕い、尊敬していました。夜遅くなる透析の帰りの運転など、一生懸命介護をしていたところでした。お父さんを亡くした彼の悲しみは深く、死後の手続きなどに追われて忙しいのが救いかも、といいつつ、眠りも浅く、疲れた様子です。残されたお母さんのことも心配ですし、まだまだしばらく大変です。

保守的で、古きよきアメリカを代表するような頼もしいお父さん、おそらく、息子の相手としては思いがけず、日本人で、結婚しても夫婦別姓で、仕事をし、あちこち飛び回る私の仕事の話を、それでもよく聞いてくれる人で、たくさん話をしました。ジョニーを目に入れても痛くないくらいにかわいがっており、「パパさん」と呼ばせ彼の成長を目を細めて眺めていました。生前から私たちにも話があり、遺言状も含め、死後の処理をきちんと準備していて、さすがだなあと思いました。

ジョニーの反応は、というと、初めて聞いたときはすこし泣きましたが、「パパさんはいつもジョニーのことを見ているから大丈夫よ」というところに納得したらしく、ジャックにもそう言って慰めています。

故人の希望でセレモニーなどは一切なし。親族のみでさよならを言ってくれればよい、ということでしたので、ほぼいつもどおり、過ごしています。私は週末を挟んで3日ほど忌引をとり、合間にジャックを手伝って食べ物を持っていったり、両親の家を掃除したり、していましたが、今日から業務復帰です。

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