そして日曜、マラソン当日。起きたときに頭痛が残っていたらやめよう、と思っていましたがどうやらおさまっていました。が、支度が遅れ、スタート8時ぎりぎりに列に飛び込み、スタート。これも理想的ではないですね。
それでも、とにもかくにも、走り始めると、もう後は前を向いていくしかない、と割り切ることができました。まずはゆっくりをこころがけ、ひたすらグループについて走る。この時点ではまだ涼しかったので、楽しく走っていました。
スタート! |
ここ1ヶ月あまり、苦しみ続けた右腿の痛みも、今日はほとんどない。右上半身も痛いですが、深呼吸もなんとかできる感じ。まわりに人が多く、かきわけて、自分のペースをキープするのが大変。
いってきまーす♪ |
20キロあたりまでは、いままで十分に経験している距離で、涼しかったこともあり、比較的余裕で走っていましたが、その後気温が上がり始め、影のまったくないオープンスペースを走らなくてはならないあたりから辛くなってきました。息があがる、というよりも足が前に出ない。
30キロ。ここからがいわゆる「別世界」。ペースを落とさざるを得なくなりました。32キロ以上の距離はいままで走ったことがない私。足を前に出す、ということが大仕事。暑さも厳しく、回りも歩いたり、座り込んだりしている人だらけで、私も・・・となんども思いました。すこし歩いてストレッチ、でまたすぐ走り始められればいいですが(そうしているひとは何人もいました)、私の場合、いったん歩いたらもう走れなくなる、と感じてとにかくひたすら走る。
35キロ、アプリでトラックしていた携帯の電池が切れる。暑いのと、だらだらと続く上り坂で、辛さのあまり、もうやめたい、と思う。デンバーの町の風景や音を楽しむどころか、しんどいので、わずらわしく、いらいらする。
40キロ、まだ2キロもあるのかと思うだけでうんざりするものの、あと2キロ、全力で走れば終わるんだ、という喜びも。それにしても前に進むのがこんなに大変だとは。沿道の応援がありがたい。もう少しだよ!あとひとつ角を曲がればゴールだから!いける!と声を限りに応援してくれた皆様、ありがとうございました。
レース中、ポケットにいれたジェルを2個、間で摂取。水とスポーツドリンクを渡してくれるエイドステーションでは必ず飲むようにしました。終盤は普段は好きではないスポーツドリンクの甘味がありがたい。体が必要としているんですね。
やっとゴールが見えたとき、最後の300メートルは、自分でも驚くほどのスピードで飛ぶようにダッシュできました。3人ほど抜いてゴール。4時間40分45秒。ゴールの瞬間はうれし泣きでした!目標タイムにはとどきませんでしたが、次々と難しい条件が重なる厳しい状況で完走した自分をたたえたい。
最後のダッシュ。風を切って走る! |
ゴール後。ハーフマラソンとはまったく別の満足感です! |
走り終わったら、風邪も痛みも、どこかへ行ってしまいました 笑。そして、なんというか、世界がまったく違って見えます。
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