2015年10月23日金曜日

あきらめるのは君じゃない。

フルマラソン完走について。「怪我もしたし、途中もう歩こうかと思った」という私に、ある友達が「あきらめるのは君じゃないよ。You never give up.」と言ってくれました。

思えば、10代の頃から、「いつかはフルマラソンを走ってみたい」、とぼんやりと思い描いていました。そのぼんやり、を実現しました。まずは、マラソンに申し込むにいたるまでにさまざまな葛藤。私なんかに走れるのか、時間もない、この歳で・・・などなど。

当たり前といえばそうですが、フルマラソンを走るためのトレーニングは相当の時間を要します。そこにあるのは日々の地味な積み重ねと葛藤です。忙ししくても、だらだらしていたくても、外に出て走るだけの気力を続けなければ、トレーニングはできません。そして痛みとのたたかいと、怪我対策。休みを上手にとらなければ、逆効果。走るだけでもだめで、体幹や全身の筋肉の増やす努力もして体を強くする必要もある。それだけトレーニングを重ねても42.195kmというのは未知数です。レースの中盤以降、とくに初めてのフルではもう精神力しかないといってもいいかもしれません。走ったことのない距離を走る恐怖、これ以上走ったら倒れるのはないか、という不安は、トレーニング中もありましたが、レース本番はそのピーク。独りで走っているので、いつとまってもいいわけで、そこで踏ん張るだけの気持ちの強さもないと、完走は無理。

そこまでして走ってみて、どうだったか?多くの人がいうように、この達成感は、なかなか他では得られないものがあります。ハーフマラソンや、10kmレースとは比べものにならない。前回のポストでも書いたように世界が違って見える。それは簡単にいうと、「マラソンを走れたんだから、これくらいのことはなんでもない」と思えることが大幅に増えるため、日常の難題は難題ではなくなる、ということです。それと、なんとなく目に入る世界が明るくなったような。

私が走っている姿をみて、走り始めた人、もっと走ろうと思う人、しばらく休んでいたけど、走ってみようと思った人、FBにアプリでランの記録を投稿し始めた人もいます。少しずつ重ねていけば、誰にでも走れるのがマラソン、でもあります。

もうひとつ、書いておきたいのは、走ることで、友人が増えたこと。私は、部活などをしたことがないので、とくにスポーツつながりで話す人が増えるというのは新しい経験で、楽しんでいます。


今週は、冷たい秋の雨が2日ほど続き、紅葉もピーク、秋が深まっています。






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