人は、人に限らず、すべての命は、生かされて生きる、といいますね。それは受身に生きる、ということではなくて、与えられた自分の人生を精一杯生きる、という意味なんですね。
わが身を振り返るとき、自分にないこと、できないこと、標準で「ない」こと、右利きで「ない」こと・・・・「できる」、「ある」、「もっている」ことはたくさんあったはずなのに、「ない」を探して、大部分の時間をすごしていたころ、どこか追い詰められた顔をしていて、切なくなります。いつも何か焦点のあっていない、自信がない顔。通知表でひとつでも数字が満たない科目はなんとしてもつりあげようとがんばって。周りの目、自分の目・・・
今でもそんな自分が顔を出す瞬間があり、足がすくむことがあります。そんなときに当時人の親になったばかりだった友人の、「この子には自分で自分を幸せにできるようになってほしい、ただそれだけでいいと思う」というひとことをおもいます。自分の幸せは自分で決める、ということ。自分で幸せになる、ということ。これはとても大切なことだというのが私の考え。
いまの私でよい、と心から受け容れるのなんと難しいことか。毎日を生きるうえで、自分はかけがえのない存在であることを忘れると、わが身を滅ぼすだけでなく、ついてはまわりをも不幸にすることがあるように思えるのです。自分勝手、とは違う、「自分で、幸せになる」ということ。こう書いてみても、私自身、なかなか難しい、「生きかた」です。
0 件のコメント:
コメントを投稿